ごあいさつ


ようこそ、カウンセリングオフィス アルコーブへ。

アルコーブは、神戸の南京町にある、小さなカウンセリングルームです。

まずは自己紹介から。

 画像の説明

名刺みたいなものをつくってみました。

あらためて自己紹介です。
甲南大学大学院を修了後、2005年に臨床心理士の資格を取得しました。
それから現在まで、医療や福祉、教育の分野において経験を積んでいくなか、
カウンセリングを通じてさまざまな方とお会いする機会をもつことができました。

その出会いの中、さまざまな悩みを目の当たりにし、心を揺さぶられつつも、
試行錯誤を繰り返しながら、現在に至っています。

残念ながら、これでうまくいくという明快な方程式には未だ巡り合ってはいません。
むしろ、人の心は複雑であるという思いが、経験とともにより強くなっています。

たとえば、同じ名称のついた疾患あるいは障害を抱えていたとしても、
生きてこられた歴史、現在おかれている状況、課題への向き合い方など、
人生を取り巻く事情は当然のことながらさまざまですし、だからこそ、
カウンセリングは、それぞれの個に応じた形で進んでいくと感じています。

悩みをきっかけにそれぞれ固有の営みがカウンセリングを通じてなされる、
拙い経験を通してではありますが、これが私の実感しているところです。

それは、地味で地道な歩みであり、少なからず根気を要する作業です。
しかし、ときには、驚きの展開に思わず感動してしまう瞬間があったりもします。
そんなときは、それまでの労が報われる思いがしますし、
そういう瞬間があるから、地道な歩みを続けられるのかもしれません。

それでも、いかにすれば負担の少ない形で悩みに取り組んでもらえるか、
その営みにいかに寄り添って支援していくことができるのか、
そういうことを常に問い続けていくことは専門家として必要なことだと思いますし、
これからも、そのことを忘れずに努力していきたいと思っています。

もちろん、様々な症状や問題行動、あるいは特徴が、どういった影響を及ぼすのか、
医学的診断の根拠としての意味合い、あるいは文化的背景との関連や影響について
あるいは歴史的な変遷など、さまざまな視点から理解を深めていくために、
心理学以外の分野からも謙虚に学んでいくことが必要なことだと思っています。

大学院では、精神科医でユング派分析家でもある横山博先生のもとで指導を受けました。
ユング心理学の考え方を通じて、ものの見方が広がることもありました。
人の心の働きを考える上で、ユング心理学がヒントを与えてくれることがあります。
現在も、その考え方を大事にしながら研鑽を積み、仕事を続けています。
ちなみに、当オフィスは、横山先生に顧問を引き受けていただいています。

なお、ここでお伝えすることについても、そんな考え方が反映しているかと思います。
こちらで行なう箱庭療法夢分析などについても同様です。
ただ、心理療法にはさまざまな方法があり、興味深い考え方があります。
そういった様々な考え方にも関心を持ち続けていきたいと思っています。

少し長くなりました。読んでいただきありがとうございます。
この文章を読まれて、何か感じるものがあれば幸いです。
アルコーブが特別な場所になることを願っています。