アルコーブ


アルコーブとは、建築用語で “くぼみ” を意味するそうです。
私がこの言葉と出会ったのは、ある文学作品でした。

その物語において、主人公は冒険に旅立つのですが、それはまさに命を懸けた旅でした。
その途上、消耗しきった主人公が、傷ついた体をアルコーブの寝台に横たえるのです。
そこで傷を癒した主人公は、旅立つための力を得て、再び冒険に向かうのでした。

その場面は物語のほんのひとコマではありましたが、心惹かれるものがありました。

人は生きていくなか、さまざまな形で傷を背負っていくように思います。
これ以上進めないと立ち止まってしまうこともあるかもしれません。
カウンセリングを通じて、再び旅立つ力を養ってもらえたらという思いから、
アルコーブと名付けました。

ちなみに、カウンセリングルームはこんな感じです。
箱庭療法のためのアイテムも色々と並んであります。


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