網戸を通してみえるもの 心のフィルター


少し前のことですが、年末の大掃除をしながらふと思いました。
網戸ってすごい発明ですね。

部屋の換気をするために窓を開けても、虫とかホコリとか入ってこないんですが、
それは網戸があるからなんですよね。
風通しを良くしつつ、望んでないモノは入れない網戸にあらためて感心しました。

網戸のように、人の心にもフィルターみたいなものがあります。

無数の刺激の中から、必要性や重要性に応じて情報をより分ける機能は
「選択的注意」として知られています。
それは、世界を効率的に認識するために重要な役割を担っているようです。

注意の機能に限らず、記憶や思考など様々な心の働きにもあるように思います。
多様な情報を受け入れつつ、柔軟に物事を捉えて、効率的に対処していく
きっと、うまく生きていくためにとても大切なものなんでしょう。

しかし、心が疲れてくると、心のフィルターにも影響が出てきます。
網戸のように詰まったり、穴があいたり、歪んだり...
そんなことになれば、世界は違ったものになってしまうでしょう。

ちなみに、ストレス解消に有効な3つのR
REST(休息)、RECREATION(余暇)RELAXATION(リラックス)

睡眠をとったり、お風呂にはいったり、おいしいもの食べたり...
日常の些細なことが、心のメンテナンスに貢献しているようです。

なぜ網戸が汚れるのか、なんて根本的なことを考えずとも
日々の活動によって心のバランスが保たれているのであれば結構なことです。

ただ、何をやっても心が休まらないとき、気晴らしをしてみても心が晴れないとき、
それは、心を見つめ直してみるきっかけなのかもしれません。

そんなときには、カウンセリングが1つの手段となるかもしれません。
そんなときには、それができるカウンセラーでありたいと思いました。

網戸のホコリを拭きとりながらそんなことを考えました。