乱れを整えること こころを整えること


きちんと整えたと思っていたのに、時がたつにつれて、
いつの間にか乱れているといったことがあります。
それは、予測できるものであることもあるし、予想外なこともあります。
その乱れは、たいていは静かに進んでいき、そしてふと、
「なんだかおかしいな」と乱れに気づかされます。

あるいはまた、きちんと整えてうまくフィットしていたものであっても、
時代や文化、価値観や考え方の変化によって、それがピッタリせず、
ズレを感じてしまうこともあります。
そんな場合は、なかなか気づくことが難しい場合もあるように思います。

ともかく、その収まりの悪さを点検してみると、どこかしら歪みや偏りがみつかり、
そのバランスの悪さに何かしら手を打つ必要に迫られることでしょう。

これを違った面から考えてみると、
乱れをきっかけに、見えてなかったものが顕在化するとも言えます。
その気づきを通じて、バランスの回復を迫られることになりますが、
その結果、新たな視点や、より安定したバランスを獲得することができれば、
それは成長とか発展とかいった言葉で表現されるものとなるでしょう。
もしかすると、人の営みは、そんな再構成を繰り返しているのかもしれません。

人の心にも似たところがあります。
自分の気づかない間に少しずつ、収まりのいいバランスが乱れてきます。
それに伴って、気持ちや気分、体の働きなど色々なサインが送られてきますが、
そういうサインを見逃してしまうと、その歪みや偏りが少しずつ大きくなって
日常生活にも何かしら影響を及ぼしていきます。

みずからの気づきによって乱れを修正していければなによりですが、
誰かの助けを借りることがその回復に必要なときもあります。
その方法の1つとして、カウンセリングをきちんと担える存在であれたらと思います。

ある休日、髪の毛を切ってもらいながら、ぼんやり色々と思いを巡らせたのでした。

暖かい風が吹き始めています。
陽気な気候は、一歩踏み出したい気持ちにしてくれます。